これまでのアニソン・フェスとは違う、新しいスタイルで開催される「A FES 2012」。
このフェスのポイントを、企画当初から支える(株)ランティスの代表取締役社長・井上俊次氏、そしてフェスのプロデューサー・飯塚理恵子氏の二人による対談形式でお届けします。


1:「A FES」はガチンコ形式

井上 1アーティストあたりの持ち時間を、たっぷり取ってあるんですよね。

飯塚 フェスの楽しさだけでなく、アーティストそれぞれの色や世界観も強く表現してもらいたかったんです。

井上 演出も自分達がやりたいようにやる。

飯塚 対バン形式ですよね。

井上 ガチンコ形式。だからライブの間にバンドの転換時間があるというのも、他のアニソン・フェスやイベントにはあまり無い特徴ですね。



2:休憩時間も楽しめる

井上 転換時は、ぜひ休憩スペースのフード・エリアで過ごして欲しいですね。

飯塚 ステージ以外の時間も、お祭り気分で過ごしてもらえると思うんですよ。出店していただくところも、これまでのロック・フェスでの人気処に揃ってもらいました。

井上 それって世界的なロック・フェスと同じ形ですね。1日を音楽の時間、そして食事の時間と贅沢に過ごせる。

飯塚 ライブでは盛り上がって、休む時はのんびり。メリハリのある1日を過ごしていただきたいですね。



3:「A FES」はアニソン・アーティストの“ミュージック”フェス

井上 僕は、昨年で7回目になった世界的人気イベント「アニサマ」(アニメロサマーライブ)に1回目から関わらせてもらっているんだけど、アニメ・シーンの1年間を凝縮したような、紅白歌合戦にも似たバラエティー感のあるラインナップで、休憩無しというひとつのスタイルが出来上がっているんだけれども。

飯塚 「A FES」はどちらかというと、より音楽を中心としたアーティストの集まりになっている感じが強いですよね。

井上 そうそう。「アニソン・アーティストの“ミュージック”フェス」なんだよね。実は、通常のロック・フェスのようなスタンディング会場にしなかったのは僕のリクエストなんです。ロック・フェスは椅子が無いから、アーティストによってライブ・エリアのお客さんが変わっていくでしょ? でも、アニソンのファンは全員で全てのアーティストを応援しようとする姿勢が強いんですよ。

飯塚 だから自分の席という陣地があった方が嬉しいんですね。

井上 でも、椅子があっても結局ライブの時はスタンディングになるんだけど(笑)。



4:長い1日を自分のペースで過ごせる

井上 今回は、何時間くらいになりそうなんですか?

飯塚 休憩時間を含むトータルで、7〜8時間くらいになりますね。

井上 それはアニソン・イベントでは最長でしょう。ますます世界基準ですね(笑)。音楽漬けの1日、思い切り楽しんで欲しい。

飯塚 タイムテーブルは事前に発表されていますから、1日を計画的に過ごしてもらえるかな、と思います。リストバンド形式なので、チケットの半券と併せて提示していただければ、会場への出入りも何度でも自由ですし。

井上 昔、「ランティス祭り」(2009年)の時は野外でやったんだけど、遊園地の近くだったから、その時も出入り自由にしたのね。そしたら焼きそば食べながら見てる人がいたり、カップルで来ている人がいたり、今までのアニソン・フェスとは随分違った楽しみ方をしてくれるお客さんがいて面白かったんです。「A FES」も、そんな自由な楽しみ方があるような気がしているんですよ。

飯塚 それは、アーティストも期待しているところですよね。

井上 幕張だったら都心からも近いし、屋内なので天気の心配も要らないから、もっといいのかも(笑)。


(この対談は「アニカンFREE」2月22日発行号に掲載されたものを再編集したものです)


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